抗がん剤で髪が抜けた時。

あくまで、私の場合を書かせて頂きます。

乳ガンの手術後に、私のガンのタイプを聞きました。
3通りに分かれる中、中間のホルモン剤と抗がん剤が効くタイプでした。

同じ病室の同年代の入院患者さんで、抗がん剤しか効かないタイプの方がいた事を覚えています。
その方は生存率を上げる為に抗がん剤治療を入院で行っていました。2、3日はカーテンの中から出てこれない辛い状態を過ごしていました。

私は退院後にホルモン剤と抗がん剤を併用しての通院治療を決めて、半年の間2週間置きに点滴をしに病院へ通いました。

副作用で髪が抜ける事は聞いていたのですが、抜け出すと、枕に付く髪、排水口に溜まる髪が束です。
どんどん地肌が見えてくる自分の姿に鏡を見るのも嫌な時期を過ごしました。

妹がわずかに残る髪を切ってくれる時に、2人で泣いていたのを今でも思い出します。

外出の為、髪がまだあまり抜けてない時期に10万円以上するかつらを買いました。
集まりに参加して、私の整った茶髪に、かつらみたいと言われた時は、胸が締め付けられるようで、返事もできませんでした。

地肌は風が当たっても痛い感じで、コットンの帽子を家の中ではずっと被って過ごしました。寝る時もです。

かつらが無ければ、絶対外出ができませんでした。

抗がん剤治療から放射線治療に代わった頃から髪も生え始めて、ガン手術から一年後位に、ベリーショートヘアの状態になった頃やっとかつらも被らず生活し始めました。

かつらはその後10年閉まって、見るのも嫌でしたが、昨年ボロボロになっていたら棄てようと開けてみたら、平気な状態でしたので、放置から保管に心持ち変えて家にそのまま置いてあります。

もともと髪は多くないので、又使うかもしれませんからね。

かつらを被る人は、かつらだとバレたく無い人である事は確かです。どうぞ分かってあげて下さい🙏

ガンになり、色々考えさせられました。
これからも細かな事になりがちですが、少しづつ書かせてもらいます。

読んで頂きありがとうございました😊


《今日の作品》
小花をたくさん縫い付けた鈴です。赤ちゃんのおもちゃに入れる鈴が中に入ってます。
色合いを合わせて作るのも楽しめました。
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